『비가 오는 날에…』 あめがふるひに

〈비가 오는 날에…〉
作者 이혜리(イ・ヘリ)
出版社 보림(ボリム)
出版年 2001

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雨の日にぴったりの絵本です。

雨がふる日、動物たちはどうしているのだろう。
...「こんなふう?」と、ページをめくるごとにユーモラスな空想が繰り広げられます。

登場する動物は、チーターにライオンにちょうちょう、そしてティラノサウルに龍。
このあたりが作者イ・ヘリさんのユニークなところです。
それから、雨のなか仕事に行ったお父さんもちょっぴり登場します。

イ・ヘリさんの作品はどれも勢いのある大胆な絵が魅力です。
この絵本も、雨の線、動物たちの表情や動きが力強くいきいきとしています。

日本語版も出版されていますが、表紙が変えられていますね。

あめがふるひに…』 くもん出版 2005



この『비가 오는 날에…』が出版された8年後の2009年に『달려(走れ)』という絵本が出ましたが
こちらもイ・ヘリさんらしいとても大胆な作品です。

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以前このブログでも紹介しました。

『달려』 走れ
http://naokorean.blog.fc2.com/blog-entry-334.html


どちらもことばは最小限、絵の迫力だけでも楽しめる「これぞ絵本」という作品なので
韓国語が初心者の方にもおすすめです。

韓国語の『비가 오는 날에…』はチェッコリで販売されています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/253





  1. 2017/04/11(火) 16:08:53|
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『고양이는 나만 따라 해』 ねこはわたしのまねばかりする

〈고양이는 나만 따라 해〉
作者 권윤덕(クォン・ユンドク)
出版社 창비
出版年 2005

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韓国を代表する絵本作家のお一人、권윤덕(クォン・ユンドク)さんの作品です。

女の子のねこは…
呼んでも知らんぷり、抱っこしようとしても逃げてしまうけれど、女の子が何かするときはかならず隣にきて真似をします。

女の子が花の香りをかいでいれば、ねこも隣で鼻をくんくん。

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机の下に入るときも、タンスのなかに隠れるときもいっしょです。

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女の子とねこは、いつもふたりきりの世界で遊んでいます。

「내 친구는 고양이밖에 없고」
(わたしのともだちはねこだけで)

「고양이 친구는 나밖에 없고」
(ねこのともだちはわたしだけ)

ねこが自分の真似をするのを楽しんでいた女の子は、ある日、こんどは自分がねこの真似をしてみようと思い立ちます。

ねこの真似をしているうちに、女の子の顔がどんどん猫顔(猫目)になっていくのがおもしろいです。

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권윤덕(クォン・ユンドク)さんの作品の魅力は、韓国や中国の伝統的な画法をとりいれつつも現代風にアレンジされた絵にあると思います。なかでもこの作品はとにかく色が豊かで、なんど開いても見飽きることがありません。

ねこが好きな人はもちろん、動物と自分だけのひみつの世界を知っている子どもたちはきっと好きになってくれると思います。


クォン・ユンドクさんのその他の作品
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  1. 2017/01/29(日) 19:34:13|
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『구름빵』 ふわふわくもパン

〈구름빵〉
作者 백희나(ペク・ヒナ)
出版社 한솔수북
出版年 2004

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백희나(ペク・ヒナ)さんの初期の代表作です。

ある雨の日、猫の兄妹が木の枝にひっかかっていた雲を見つけます。
お母さんがその雲に牛乳やイーストを混ぜてパンを焼いてみると、オーブンを開けたとたんにパンが宙にぷかぷか。

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パンを食べた兄妹も軽やかに空を飛んで、通勤バスに詰め込まれているお父さんのところにパンを届けます。

「우리, 아빠한테 빵을 갖다 드리자.」

パンを握りしめて窓から飛び出していく妹の後ろ姿がまたかわいいのです。

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この他のページでも、ミニチュアの家具や細かく作りこまれた人形たちに見とれてしまう作品です。
薄暗いソウルの朝の風景もお見事。

백희나さんといえば、2012年に発売されて大ヒットした『장수탕 선녀님』(天女銭湯)や、昨年(2016年)発売された『이상한 엄마』など、つぎつぎに完成度の高い新作が出ています。
新作ももちろんすばらしいですが、『구름빵』もやはり韓国の絵本の代表作として長く愛されていく作品だと思います。


日本語訳も出ています。

ふわふわくもパン』 ペク・ヒナ(2006)小学館


  1. 2017/01/26(木) 11:26:55|
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『나는 기다립니다…』 と『まってる。』




『나는 기다립니다…』と『まってる。』


日本語版が東中野の本棚にあって、前から気に入っていたこの本。

フランスの絵本で、日本語版はこやまくんどうさんが訳しています。

本の形からして特別で、かばんにしのばせておいて、大事な人に贈りたくなるようないい絵本です。

先月、うれしいことに、あやこさんが韓国語版を貸してくれました。

日本語版と韓国語版では、読んだ印象が少し違います。
それぞれに別の個性を持った本という感じがしました。
これからも、こんなふうに楽しくふたつの言語を行ったり来たりしたいものです。


나는 기다립니다...
まってる

ママのケーキが焼けるのを待っていた子どもが大きくなって、彼女からの手紙を、プロポーズの返事を、子どもの誕生を、家族と過ごす休日を、戦争の終わりを待っている。

やがて年をとってからは、子どもたちからの電話を、大丈夫という医者のことばを、孫たちの声を待っている。

生まれてから死ぬまで、ずっとなにかを待っている。

待つものの多い人生がどんなにあたたかいものかを感じさせてくれる絵本です。


32歳のわたしが読むのと、10年後のわたしが読むのとでは、気持ちを入れ込むページがきっと変わっているんだろうなあ。

みなさんはなにを待っていますか。


日本語版

まってる。


  1. 2015/08/21(金) 18:14:35|
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『오늘 피어난 애기똥풀꽃』



星がきらめいているような表紙の絵。
よく見ると、ひとつひとつが四枚の花びらをつけた「애기똥풀꽃」というお花です。

ページをめくると、この絵本をだれだれに捧げますというメッセージが書いてあります。

「60년 동안 귀한 그림책을 선물해 주신 홍성찬 선생께
(60年のあいだ尊い絵本を贈ってくださったホン・ソンチャン先生に)

홍성찬先生は、1950年代から子供向けの雑誌などに挿絵を描いてきた画家のおじいさんで、たいへん多くの絵本を残した方だそうです。

絵本にも、一人のおじいさんが登場します。

「안녕, 아기야?

咲いたばかりのお花に向かって話しかけるおじいさん。



このページでは

겁내지 마.」 (こわがらないで)

と声をかけています。

絵本の中の韓国語は、韓国ドラマやK-POPのイメージとはまた違って、とてもしずかで優しい印象です。

この絵本に出てくるおじいさんのことばは、ひときわ優しくてほっとします。

最後まで読むと、このおじいさんが홍성찬 할아버지だとわかるのですが、たくさんの絵本を残したおじいさんが若い世代に愛されて、今度はこうして絵本に描かれているのが素敵だなと思いました。

  1. 2015/07/25(土) 14:30:24|
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『파란 자전거』 青い自転車

〈파란 자전거〉
作者 강현선
出版社 재미마주
出版年 2013

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春を感じる絵本です。

男の子が青い自転車に乗って、自分の町を走っていきます。

春の気持ちいい風が吹いているような色づかい。



文様のような森もすてきです。



ことば少ない絵本ですが、男の子の耳にとびこんでくる竹林の音や

子どもたちの遊ぶ声や、鳥の鳴き声だけが文字でかかれています。

「무궁화 꽃이 피었습니다」と、こどもたちが遊ぶところをみて

「あ、これ知ってる」と昔の記憶がよみがえってきました。

日本では「だるまさんがころんだ」というところを、韓国の子どもたちは「무궁화 꽃이 피었습니다」と言うのです。


最後のページには、피천득(ピチョンドク)さんの조춘(早春)という詩がのっていました。

詩なのか、本の一部なのかわかりませんが、こういうことばだったと思います。

봄이 오면 비둘기 목털에 윤이 나고
봄이 오면 젊은이는 가난을 잊어버린다.
그러기에 스물여섯 된 무급조교(無給助敎)는 약혼을 한다.
달새는 조금 먹고도 창공을 솟아오르니, 모두들 햇빛 속에 고생을 잊어보자.
말아 두엇던 화폭을 다시 펴 나가듯이 하루하루가 봄을 전개 시키려는 이때.


ほのぼのする피천득(ピチョンドク)さんの本も、もう一度読みたいと思いました。
韓国でとても有名な随筆家の先生です。おすすめはこの本。




『파란 자전거』は、いたばしボローニャ子ども絵本館からお借りした本なのですが、すっかり気に入ってしまったので、韓国語多読の会でも購入したいと思います。

いい絵本に出会えてうれしいです。
  1. 2015/02/26(木) 12:29:57|
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『곤지곤지 잼잼』

西荻の「絵本とハングルの会」で、またいい絵本に出会いました。

『곤지곤지 잼잼』



多読の会でも人気がある 최숙희さんの絵本です。

動物たちが赤ちゃんをあやしながら、愛情あふれる優しい言葉を語りかけていきます。


"해님 같은 우리 아가, 밝은 빛이 되어라"

お日さまのようなわたしの赤ちゃん、明るい光になあれ


韓国の絵本の魅了のひとつは、子どもにかけられる「ことば」の力強さとあたたかさなのかなと思います。

「사랑해」を惜しみなく言葉にする韓国の文化にちょっとあこがれる気持ちもあります。

こういう言葉をたくさんかけられて育ったら、自分を肯定しながらのびのび生きていけそうでいいな。

この絵本、来年は多読の会のコレクションにも加えたいと思います。


『곤지곤지 잼잼』は、動画も公開されています。




作者の최숙희さんの紹介(教保文庫のHPにとびます)
http://kyobobook.co.kr/author/info/AuthorInfo.laf?authorid=1000032901


「ハングルと絵本の会」は、数年前までわたしも通っていた西荻窪の「ハングル韓国語教室」内で開かれている韓国の絵本の会です。


  1. 2014/12/22(月) 00:14:40|
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